下図に示すFe-C系平衡状態図に関して,以下の問いに答えよ.
(i) 図中に共析点,共晶点,A1変態の線,A3変態の線,Acm変態の線を明示せよ.
(ii) 0.5%C鋼を徐冷してできる組織において,初析フェライトとパーライトの重量割合(%)を求めよ.
Lever ruleより,
フェライト:Wα = (0.77 – 0.5)/0.77 = 35.1%
パーライト:Wp = 0.5/0.77 = 64.9%
—–
(iii) 次の中から亜共析鋼を選び番号を書け.
①炭素を0.5%含む鋼 ②炭素を0.77%含む鋼
③炭素を1.0%含む鋼 ④炭素を1.5%含む鋼
①
—–
(iv) 炭素を1.5%含む鋼が1200℃の状態にある.これを800℃までゆっくり冷却した.このとき,組織はどのようになっているか説明せよ.
オーステナイト中に初析セメンタイトが析出している。
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(v) さらに500℃までゆっくりと冷却した.このとき,組織はどのようになっているか説明せよ.
初析セメンタイトとパーライトからなっている。
次の合金の中に(炭素)鋼とは呼べないものが一つだけある.それを丸で囲みなさい.
・Cを0.05 wt%含むFe-C合金
・Cを0.77 wt%含むFe-C合金
・Cを1.4 wt%含むFe-C合金
・Cを2.3 wt%含むFe-C合金 ←コレ
フェライトとは何か説明しなさい。
α鉄に炭素が固溶したもの。
柔らかく展延性に優れる。
モノタロウのWEBサイトにわかりやすい解説があります。